仕方アルマジロ

大学生活の記録

『武田勝頼 日本にかくれなき弓取』所感

先日、『武田勝頼 日本にかくれなき弓取』(笹本正治, 2011年2月10日, ミネルヴァ書房)を読了したので、その所感をここに述べておこうと思う。 この本はその表題通り、武田信玄の息子で家督を継いだ四男の勝頼についての学術書であるのだが、以前の記事で所感…

南信州限界旅行記 2日目 是より南木曽路

以前の記事に引き続き、私が2019年8月に行った長野県南部の旅行記を書き進めていこうと思う。今回の記事で纏めるのは旅行の二日目、8月10日の行程である。 前日から塩尻市内の「すがの旅館」に宿泊していた私は、朝一番で宿を出発し、木曽路を目指して南下を…

『中国人民解放軍 「習近平軍事改革」の実像と限界』所感

先日、『中国人民解放軍 「習近平軍事改革」の実像と限界』(茅原郁生, PHP新書, 2018年9月28日)を読了したので、その所感をここで述べておこうと思う。 この本はその名の通り、中国の人民解放軍(中国陸軍を表す狭義の解放軍ではなく、海空ロケットその他の戦…

南信州限界旅行記 1日目 塩尻峠を越えて

2019年8月9日、特急あずさに揺られて幾時間が経ったであろうか。私は二ヶ月前の自転車旅行で辿った思い出懐かしい甲州の地を過ぎて、いつしかまだ見ぬ信州の地へと足を踏み入れていた。これが私の人生で初めての長野県入りである。 今回辿るのは諏訪から木曽…

『イスパノアメリカの征服』所感

先日、『イスパノアメリカの征服』(マリアンヌ=ロト著, 染田秀藤訳, 1992年6月20日, 白水社)を読了したので、その所感をここに書きまとめておこうと思う。 この本は大航海時代における「新大陸」の発見と、その征服についての歴史を、主にスペイン人のコン…

『中国慰霊』所感

先日、神保町の古書市で手に入れた『中国慰霊』(読売新聞大阪社会部, 1985年8月10日, 角川文庫)を読了したので、ここに所感を述べておこうと思う。 この書籍は以前の記事で所感を述べた『進軍中国大陸三千キロ』と同じく、大陸打通作戦を扱った戦争体験記で…

たけさんぽ 第一弾 台風19号一過巡検

我が国を襲った忌々しき台風19号が遥か北方へと過ぎ去り、痩せ衰えて洋上に消滅するという醜悪な最期の姿を晒した10月13日、私は夜中に騒々しかったこの台風による影響を観察するための巡検と銘打って、ただの日帰りの放浪の旅へと出かけた。 色々と台風一過…

『進軍中国大陸三千キロ』所感

先日、『進軍中国大陸三千キロ』(岡野篤夫, 2000年2月29日, 旺史社)を読了したので、その所感をここに書き記しておこうと思う。 この著作は大隊付の主計将校として帝国陸軍第二十七師団に所属し、大陸打通作戦から三南、江西作戦などに終戦まで参加した筆者…

甲州街道自転車紀行三日目 甲府北部探訪

以前の記事に引き続き、今回も6月初頭に行った折りたたみ自転車による甲州街道旅行について纏めていこうと思う。この記事では旅の三日目、すなわち6月3日の行程をご紹介するが、タイトルで「甲州街道」と言っておきながら、実質的には甲府北部の観光であるこ…

映画「独立愚連隊西へ」所感

先日、岡本喜八監督の映画、「独立愚連隊西へ」を視聴したので、その感想を述べたいと思う。この映画は同監督の「独立愚連隊」という映画の続編だが、その内容は前作から独立したものとなっている。岡本喜八監督の映画といえば、以前の記事で『血と砂』を紹…

『さいはての中国』シリーズ所感

先日、『さいはての中国』(安田峰俊, 株式会社小学館, 2018年10月8日)と、『もっとさいはての中国』(安田峰俊, 株式会社小学館, 2019年10月8日)のシリーズ二冊を読了したので、その所感をここに書き纏めておく。なお、この二冊の著者である安田峰俊氏の他の…

『戦跡に祈る』所感

先日、『戦跡に祈る』(牧野弘道, 2007年5月20日, 産経新聞出版)を読了したので、その所感をここに書き纏めておく。この本は満州育ちの元産経新聞記者の筆者が、自身の戦跡慰霊旅行のルポを纏めたものであり、『戦跡を歩く』という著書から続く第二弾なのであ…

映画「勘太郎月夜唄」所感

先日、昭和27年公開の股旅映画である「勘太郎月夜唄」を視聴したので、その所感をここに書きまとめようと思う。 まず全体を通じて最も強かった印象は、主人公の勘太郎がヤクザから足を洗い、江戸で堅気になって金を貯め、故郷の伊那に両親の墓を立てたにも関…

南洋群島のカツオ資源開発

大学の授業において、世界の水産資源には過剰漁獲状態となっているもの、満限利用が為されているもの、低・未利用のものなど、様々な状態のものがあることを学習した。漁業技術が高度に発達した今日においても低・未利用の資源があるということは、以前はも…

『馬賊列伝 仁侠と夢とロマン』所感

先日、都築七郎著『馬賊列伝 仁侠と夢とロマン』(番町書房、1972年12月20日発行)を読了したので、その所感をここに纏めておこうと思う。 この本は清朝末期から中国革命期にかけて、満蒙・華北地域一帯に跋扈した馬賊について、現地で同じく馬賊となって協力…

甲州街道自転車紀行二日目

以前の記事で一日目の行程を纏めたのに引き続き、今回の記事では甲州街道自転車旅行の二日目、すなわち6月2日の行程を纏めていこうと思う。この日はほぼ一日中、旧甲州街道に沿って西へ西へとペダルを漕ぎ進んだ。 起床時間によっては来た道を少し戻って、10…

『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』所感

先日、安田峰俊 著『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』(株式会社KADOKAWA, 2018年5月18日)を読了したので、その所感をここに書き記しておく。 この本は、1989年6月4日に発生した天安門事件について、当時のその参加者や関係者にインタビューを行った…

岩殿山城址 探訪記録

甲州街道旅行の二日目(詳細はこちら)、私は甲州街道を東から西へと延々辿って自転車を漕ぎ進めていた。猿橋宿を後にして、駒橋宿も近づいてきた頃、不意に右手の遠方に、ものものしく聳え立つ剥き出しの岩肌の威容が目に入った。私がもしや、と思って地図を…

『沓掛時次郎』二作品比較

ここ最近、侠客「沓掛時次郎」の物語を題材とした映画を二本見たので、それらを比較しつつ所感を述べていこうと思う。 「沓掛時次郎」の物語の概略は、まず旅人の時次郎が一宿一飯の恩義を返すために何の恨みもない六ツ田の三蔵を斬る。ここまでは股旅もの、…

『兵器と戦術の世界史』所感

先日、『兵器と戦術の世界史』(金子常規著, 原書房, 1984年8月10日第六刷)を読了したので、その所感をここに書き残しておこうと思う。 なお、この本は駒場東大前駅の南側にあるセブンイレブンの隣の古本屋で入手したものである。この古本屋は歴史好きにとっ…

東京大学総合研究博物館 家畜展

先月、東京大学本郷キャンパス内にある総合研究博物館を訪れ、六月いっぱいまでの期間限定特別展である家畜展を訪れた。 特別展は一階の常設展の奥のスペースと、そこから更に扉をくぐった奥の部屋で開かれていた。それほど広くはなく、見るだけなら10分もあ…

『消えゆく太平洋戦争の戦跡』所感

先日、『消えゆく太平洋戦争の戦跡』(「消えゆく太平洋戦争の戦跡」編集委員会、山川出版社、2017年7月1日)を読了したので、その所感をここに纏めておこうと思う。 この本はその表題の通り、日本国内を含んだ大東亜地域各地に残存する大東亜戦争の爪痕を記録…

『日本軍ゲリラ 台湾高砂義勇隊 台湾原住民の太平洋戦争』所感

先日、『日本軍ゲリラ 台湾高砂義勇隊 台湾原住民の太平洋戦争』(菊池一隆, 平凡社新書, 2018年7月13日)を読了したので、その所感をここに書き残しておこうと思う。 この本は表題の通り、太平洋戦争中に日本軍の義勇兵(当初は軍夫)として募集された台湾原住…

『移動するカレン族の民族誌 フロンティアの終焉』所感

先ほど『移動するカレン族の民族誌 フロンティアの終焉』(吉松久美子,東京外国語大学出版界, 2016年3月31日)を読了したので、その所感をここに書き纏めておこうと思う。 まず私がこの本を読むに至った理由は、私が以前からミャンマー国内におけるカレン族の…

「清水港の名物男 遠州森の石松」所感

先日、映画「清水港の名物男 遠州森の石松」を視聴したので、その所感をここに書き纏めておこうと思う。 まず、私がこの映画を観ることにしたのは、講談で有名な清水の次郎長の、力自慢の子分である「森の石松」の、讃岐金比羅代参のエピソードを映像で見て…

甲州街道自転車紀行一日目 「関の弥太っぺ」舞台探訪

先の6月1日から3日にかけて、私は折りたたみ自転車と電車を併用して甲州街道を旅行してきたので、その旅路の記録をここに書き残しておこうと思う。そもそも何故こんな旅に出ようと思ったかというと、それはひとえに関の弥太っぺに憧れたからである。私は元々…

Wikipediaの「ニューオリンズの戦い」に関する記事の誤訳?

2019年6月7日現在、Wikipediaの「ニューオリンズの戦い」に関する記事の中の、歌曲"Battle of New Orleans"の和訳掲載部分において、誤訳と思しき場所を発見したので、ここで疑問点を指摘しておきたいと思う。 なお、ニューオリンズの戦いは米英戦争の最中に…

「トキメキチャレンジVol.4」公演記録

4月7日にパセラ秋葉原店で開催されたライブイベントである「トキメキチャレンジVol.4」、通称「トキチャレ4」について、私が参加した際の手書きの記録に基づき、どのような流れで公演が進んだかをここに書き残しておく。 なお、本公演に出演したのは青山つば…

御徒町、蘭州牛肉ラーメン 国壱麺

先日、御徒町駅と上野広小路駅の中間あたりにある蘭州ラーメン店の「国壱麺」を訪れた。蘭州ラーメンといえば、私が以前の記事で本郷のそれを紹介しているが、調べて見たところどうやら都内には他にも沢山の蘭州ラーメン店があるようであったので、それらの…

映画「関の彌太ッペ」所感

先日、私は「関の彌太ッペ」(東映,1963年,中村錦之助主演)を視聴したので、その所感をここに纏めておく。例のごとく、あらすじは書かずに自分の感想を纏めるだけなので、あらすじを知りたい方は作品を一度視聴するか、他のサイトをインターネット上で探して…