仕方アルマジロ

大学生活の記録

読書

『武田勝頼 日本にかくれなき弓取』所感

先日、『武田勝頼 日本にかくれなき弓取』(笹本正治, 2011年2月10日, ミネルヴァ書房)を読了したので、その所感をここに述べておこうと思う。 この本はその表題通り、武田信玄の息子で家督を継いだ四男の勝頼についての学術書であるのだが、以前の記事で所感…

『中国人民解放軍 「習近平軍事改革」の実像と限界』所感

先日、『中国人民解放軍 「習近平軍事改革」の実像と限界』(茅原郁生, PHP新書, 2018年9月28日)を読了したので、その所感をここで述べておこうと思う。 この本はその名の通り、中国の人民解放軍(中国陸軍を表す狭義の解放軍ではなく、海空ロケットその他の戦…

『イスパノアメリカの征服』所感

先日、『イスパノアメリカの征服』(マリアンヌ=ロト著, 染田秀藤訳, 1992年6月20日, 白水社)を読了したので、その所感をここに書きまとめておこうと思う。 この本は大航海時代における「新大陸」の発見と、その征服についての歴史を、主にスペイン人のコン…

『中国慰霊』所感

先日、神保町の古書市で手に入れた『中国慰霊』(読売新聞大阪社会部, 1985年8月10日, 角川文庫)を読了したので、ここに所感を述べておこうと思う。 この書籍は以前の記事で所感を述べた『進軍中国大陸三千キロ』と同じく、大陸打通作戦を扱った戦争体験記で…

『進軍中国大陸三千キロ』所感

先日、『進軍中国大陸三千キロ』(岡野篤夫, 2000年2月29日, 旺史社)を読了したので、その所感をここに書き記しておこうと思う。 この著作は大隊付の主計将校として帝国陸軍第二十七師団に所属し、大陸打通作戦から三南、江西作戦などに終戦まで参加した筆者…

『さいはての中国』シリーズ所感

先日、『さいはての中国』(安田峰俊, 株式会社小学館, 2018年10月8日)と、『もっとさいはての中国』(安田峰俊, 株式会社小学館, 2019年10月8日)のシリーズ二冊を読了したので、その所感をここに書き纏めておく。なお、この二冊の著者である安田峰俊氏の他の…

『戦跡に祈る』所感

先日、『戦跡に祈る』(牧野弘道, 2007年5月20日, 産経新聞出版)を読了したので、その所感をここに書き纏めておく。この本は満州育ちの元産経新聞記者の筆者が、自身の戦跡慰霊旅行のルポを纏めたものであり、『戦跡を歩く』という著書から続く第二弾なのであ…

『馬賊列伝 仁侠と夢とロマン』所感

先日、都築七郎著『馬賊列伝 仁侠と夢とロマン』(番町書房、1972年12月20日発行)を読了したので、その所感をここに纏めておこうと思う。 この本は清朝末期から中国革命期にかけて、満蒙・華北地域一帯に跋扈した馬賊について、現地で同じく馬賊となって協力…

『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』所感

先日、安田峰俊 著『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』(株式会社KADOKAWA, 2018年5月18日)を読了したので、その所感をここに書き記しておく。 この本は、1989年6月4日に発生した天安門事件について、当時のその参加者や関係者にインタビューを行った…

『兵器と戦術の世界史』所感

先日、『兵器と戦術の世界史』(金子常規著, 原書房, 1984年8月10日第六刷)を読了したので、その所感をここに書き残しておこうと思う。 なお、この本は駒場東大前駅の南側にあるセブンイレブンの隣の古本屋で入手したものである。この古本屋は歴史好きにとっ…

『消えゆく太平洋戦争の戦跡』所感

先日、『消えゆく太平洋戦争の戦跡』(「消えゆく太平洋戦争の戦跡」編集委員会、山川出版社、2017年7月1日)を読了したので、その所感をここに纏めておこうと思う。 この本はその表題の通り、日本国内を含んだ大東亜地域各地に残存する大東亜戦争の爪痕を記録…

『日本軍ゲリラ 台湾高砂義勇隊 台湾原住民の太平洋戦争』所感

先日、『日本軍ゲリラ 台湾高砂義勇隊 台湾原住民の太平洋戦争』(菊池一隆, 平凡社新書, 2018年7月13日)を読了したので、その所感をここに書き残しておこうと思う。 この本は表題の通り、太平洋戦争中に日本軍の義勇兵(当初は軍夫)として募集された台湾原住…

『移動するカレン族の民族誌 フロンティアの終焉』所感

先ほど『移動するカレン族の民族誌 フロンティアの終焉』(吉松久美子,東京外国語大学出版界, 2016年3月31日)を読了したので、その所感をここに書き纏めておこうと思う。 まず私がこの本を読むに至った理由は、私が以前からミャンマー国内におけるカレン族の…

『日中戦争とイスラーム 満蒙・アジア地域における統治・懐柔政策』所感

大学生活の多忙により長らく時間がかかったが、坂本勉『日中戦争とイスラーム 満蒙・アジア地域における統治・懐柔政策』(慶應義塾大学出版会、2008年3月25日)を読了したので、ここに所感を書き残しておく。 この本は五部に分かれた論文集のような形で構成さ…

『武田信玄:芳名天下に伝わり人道寰中に鳴る』所感

先日、笹本正治『武田信玄:芳名天下に伝わり人道寰中に鳴る』(2005.11 ミネルヴァ書房)を読了したので、ここにその所感を書き残しておく。 表題からも分かる通り、この本では全体を通じて武田信玄という一個人を中心として歴史を描いているため、主に触れら…

「忘れられた島々『南洋群島』の現代史」所感

先日、「忘れられた島々『南洋群島』の現代史」(井上亮、株式会社平凡社、2015年8月11日)を読了したので、その所感を簡潔に纏めようと思う。 まず、第一次大戦後に南洋諸島に移住した日本人の数が予想していたよりもずっと多く、原住民の数を優に上回ってい…

『ビアフラ戦争 叢林に消えた共和国』所感

先日、「ビアフラ戦争 叢林に消えた共和国」(室井義雄著、山川出版社、2003年7月25日発行)を読了したので、その所感をここに書き残しておく。 ビアフラ戦争とは1967年から70年にかけて発生した大規模なナイジェリア国内の分離独立闘争である。 ギニア湾岸に…

『河口慧海日記』所感

本日、「河口慧海日記」(講談社学術文庫、2007年5月10日)を読了したので、その所感を書き残しておこうと思う。 この本はその名の通り、20世紀初頭にインドからネパール、チベットへと求法の旅に出た日本人僧である河口慧海という人物の日記を活字化したもの…